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世界最古の絵画公募展「ル・サロン」入賞 岐阜・羽島市の田中さん「国自体が芸術だった」
ライフスタイル
2024年3月7日 08:39
 田中茂さんと入選作品「唐草道標」=フランス・パリ、グランパレ・エフェメール
 岐阜県羽島市江吉良町江南で塗装会社を営む田中茂さん(53)が、世界最古の絵画公募展「ル・サロン」に入賞した。会期中にフランス・パリを訪れ、世界中から集まった芸術家と交流した田中さんは「フランスは国自体が芸術だった。もっと視野を広げて物事を見ようと気付いた」と話す。ル・サロンは1667年に創設され、ルノワールやモネといった著名な画家が世に出るきっかけになった公募展として知られる。
 コロナ禍に家時間を楽しもうと、絵を描き始めた田中さん。塗装会社「ペン・テック」経営の傍らで、3人の娘や愛犬のデッサンを始め、「それぞれの楽しさがある」と、パステル画や油絵にも範囲を広げた。2022年のぎふ美術展では洋画部門の最高賞に選ばれた。
 「パリの街を歩き、絵を描きたい」と、22年に描いた油絵「唐草道標(みちしるべ)」でル・サロンに応募した。「犬の目や、女性の表情がいい」などと評価され、2月14~18日、エッフェル塔前の施設「グランパレ・エフェメール」に展示された。
 会期中には美術館のほかサクレ・クール寺院やベルサイユ宮殿を訪れた。街中や美術館で座ってデッサンする人がいて、窓から作品に自然光が差し込むなど「美術館は絵を見るだけの場所、という日本とは芸術の在り方が違う」と感じたという。今後は「かつて『太陽の沈まぬ国』と呼ばれるほど勢いのあったスペイン」で個展を開くことが夢だといい、「さまざまな人がいて、さまざまなものが生まれる。温かい音楽が聞こえるような作品を描き続けたい」と語った。

(岐阜新聞デジタル引用)