唐草道標(カラクサミチシルベ)
作品ナンバー | No.0013 |
---|---|
タイトル | 唐草道標(カラクサミチシルベ) |
素材 | 油彩 |
大きさ | F20号(727×606mm) |
制作年 | 2022年2月 |
展覧会名 | 2022 日美展(国際文化カレッジ賞) |
絵の説明
こちらの絵は連作になっています。2021年、「唐草物語」の続きの物語です。
物語?って思うかも知れませんが、田中茂の頭の中にある、物語です。
その物語とは、祖父に「幻の木(唐草の木)になる身を食べるとコロナ(疫病)に効く。」と聞き、村のために犬と一緒に旅をする物語です。
今回の「唐草道標」の場面は、岩場で犬が唐草の木の苗木を見つけました。犬がくわえてきた枝を少女が手にした瞬間を描きました。手にした瞬間、唐草の葉は、3つの方を指差しました。
1つ目の葉は、少女を。2つ目の葉は天を。その瞬間、空のイルカ雲から少女に光を与えます。
イルカは旅の道先案内をする動物として古くから、人々に愛されてきた動物です。
そして、3つ目の葉は、少女に向う方向を示した。そんな一場面です。
配色について
赤・黄・青を主体にして色を使っています。元々、こちらのモデルさんは白い服を着ていましたが、赤い服に描き替えています。
田中茂は、暖かい音楽が聞こえてくるような絵が描きたいと思っています。赤はドの音・黄色はミ・青はソ。
余談ですが、赤色が持っている光の波長域とドの持つ音域の幅の比率は大体一致します。
このことは、ニュートンが発見しています。
ドレミの7音と虹の7色には共通性があるようです。
今回の絵はきっとド・ミ・ソの和音です。暖かくて安定感があります。
そう聞くと、持っている枝(唐草の木)。トーン記号に見えませんか?